2016年07月15日

漢字で老頭児と書く

 党名は、『太陽の季節』を書いた頃の若き情熱を呼び戻そうということなのかと推察したのだが・・・
 なにしろ母体となったのが「たそがれ日本」と揶揄されるロートル集団の「たちあがれ日本」である。80歳の石原さんが入っても、太陽は太陽でも黄昏時の夕日だろう、太宰治の『斜陽』が相応しいのではないかと思った。
 因みにロートルは死語かもしれない。老人、年寄りのことで、。

 北極圏に近いアイスランドでは、冬至の頃には昼前に日が昇って15時半には沈んでしまう。昇ったばかりの太陽の党も、北欧の太陽のようにすぐに沈むのを待つばかりかと思ったが、維新の会と合流する道を選んだ。もっとも太陽という党名はすぐに沈んでしまった。

 太陽信仰は人類の歴史でも一般的で、日本は天照大神、エジプト、ギリシャ、インカ、マヤも太陽信仰である。
 エジプトでは太陽神ラーの太陽の船が天空を運行し、ギリシャではヘリオスが太陽の馬車で空を駆ける。ヘリオスにはパエトンという息子がいて、父の馬車を暴走させてしまったためにゼウスの怒りを買って墜死させられてしまうという話がある。
 ギリシャ神話にはイカロスの翼の話もあって、名匠ダルタロスは人工の翼を作って息子のイカロスとともにミノスの牢獄から脱出する。ところが高く飛び過ぎたイカロスは、太陽にその翼を蝋を融かされ墜死してしまう。

 人間は古来、生命の源である太陽を信仰してきたが、日照りをもたらす太陽は同時に災厄をもたらすものでもあった。だから、何でも太陽という名前をつければよいと考えるのは思慮が浅い。
 宮沢賢治の『よたかの星』ではDR REBORN黑店、嫌われ者の夜鷹が焼け死んでもいいからと太陽に救いを求める。しかし、星に願いを懸けろと言われ飛び続けた夜鷹は死んで星となる。この時すでに、いじめ問題はあったわけである。

 黄昏時の夕日、斜陽の太陽にそれほどの力はなかったのだろう。維新の会に合流して名を消す。北欧の太陽のように、あっという間に没してしまった。
 いや北極圏のように太陽は昇らなかったということか。北極圏は北緯66度33分以北で、年に最低1日、太陽の昇らない日がある。

 それにしても面白いのは、橋下さんらは当然幕末の志士を気取って日本維新の会を結成したわけだが、太陽族ならぬ斜陽族の石原さんは、「橋下さんは源義経で自分は弁慶になる」と言って、橋下さんとは700年くらいも時代がずれている。
 しかも義経は追われて奥州に逃れて弁慶HKUE 認可性とともに果てるわけだが、やはり結末は悲劇ということなのだろうか。



Posted by kanyantwee at 17:16│Comments(0)
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